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船荷証券の原本が3部発行される理由

  • 執筆者の写真: Grey Exim
    Grey Exim
  • 1月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2月3日

国際海上輸送において、船荷証券(B/L)の原本が通常3部発行されるのには、明確で実務的な理由があります。

国際海上輸送における船荷証券(B/L)の原本書類を確認する様子を示したビジネスシーン

船荷証券は、国際貿易において最も重要な書類の一つであり、主に次の3つの機能を持っています。

  • 運送業者が貨物を受領したことを証明する

  • 輸送契約の成立を証明する

  • 貨物の法的所有権を表す

仕向港で貨物を引き取るためには、荷受人が運送人またはその代理人に船荷証券の原本を提示する必要があります。原本が提示されない限り、貨物は引き渡されません。

この点において、船荷証券は小切手と同様に、譲渡可能な有価証券として機能します。つまり、原本を所持している者のみが貨物を受け取る権利を有します。

ここで自然な疑問が生じます。「原本が1通あれば十分ではないのか。なぜ3通も発行されるのか。」

なぜ船荷証券の原本は3通発行されるのか

一般に「オリジナル3通(Original 3)」と呼ばれ、以下のように区別されます。

  • 第1原本

  • 第2原本(複製)

  • 第3原本

これら3通はいずれも同一の法的効力を持ちます。

複数通発行される最大の理由は、リスク管理です。

仮に船荷証券の原本が1通のみ発行され、国際郵便で送付された場合、遅延や紛失のリスクが避けられません。原本を失うと、貨物の引き取りができず、港湾での滞留、保管費用の発生、さらには紛争につながる可能性があります。

原本が3通あれば、発送者はバックアップを確保できます。例えば、第1原本が紛失した場合でも、第2原本をDHL、FedEx、UPSなどの信頼性の高い国際宅配便で送付することが可能です。異なるルートで発送することで、同時に複数の原本を失うリスクは極めて低くなります。

万が一、第1・第2原本の両方が届かない場合でも、第3原本が最終手段として機能します。フォワーダーが第3原本を仕向港の運送業者事務所へ直接送付することで、追加の手続きを最小限に抑え、貨物の引き渡しが可能になります。

2024年の重要な動向

電子船荷証券(eB/L)

近年、技術の進歩により電子船荷証券(eB/L)の利用が急速に拡大しています。eB/Lは、紙書類の紛失リスクを大幅に軽減し、情報伝達を迅速化します。 BoleroやessDOCSなどのプラットフォームにより、船荷証券の発行、裏書、譲渡を安全にデジタルで行うことが可能です。

法的承認の拡大

多くの国では、UNCITRAL電子商取引モデル法などの国際基準に基づき、電子船荷証券を法的に有効な書類として認める法改正が進められています。これにより、eB/Lは紙の船荷証券に代わる現実的な選択肢となりつつあります。

実務上のアドバイス

  • 紙の船荷証券を使用する場合、原本は必ず別々の方法・別々の宅配業者で送付することを推奨します。

  • 電子船荷証券を導入する際は、荷送人、銀行、運送業者、荷受人など、すべての関係者がeB/Lに対応できる体制を整えることが重要です。

結論

船荷証券の原本は、必ず分けて送付し、決して一括で送らないようにしましょう。特に初心者の輸出業者が3通の原本をまとめて送付してしまうケースがありますが、これはリスク分散という本来の目的を失わせてしまいます。

船荷証券の原本を3通発行することは、書類紛失によるトラブルを防ぐための、シンプルかつ非常に有効な仕組みです。現在では、サレンダーB/L、海上貨物運送状、電子船荷証券といった代替手段も普及していますが、円滑で安全な国際貿易を行うためには、原本の役割を正しく理解することが依然として重要です。

より安全な輸送方法について詳しく知りたい方は、**譲渡船荷証券(サレンダーB/L)**に関する解説もぜひご覧ください。

 
 
 

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